ある国に、それは美しい黄金色の瞳をした騎士がいました。
彼女は髪も肌も暗い色をしており、長いまつげに縁取られたその瞳だけが明るい色だったので、それは夜空に瞬く星のようでした。
しかし、彼女の美しい瞳は、国の未来と引き換えに、一つなくなってしまいました。
王都を逃れる王女様を護り、命からがらやっとの思いで敵国の魔の手を逃れました。
彼女の瞳を何よりも好いていた王女様は、たいそう悲しみました。しかし、彼女は嘆きませんでした。
「私にとっての希望は、ただ一つの星は、あなた様です。
あなた様をお護りするためなら、この身はどうなっても構わないのです」
たった一つの瞳を輝かせて、彼女は言いました。
ならばと王女様は「祖国再建のその日まで、必ず生き延びるように」と、彼女に約束させました。
それから長い長い夜を乗り越え、ついに敵国を滅ぼし国を再建させると、役目を終えた勇敢な彼女は眠りにつきました。
それはまるで、朝を迎えた空から、星が静かに消えゆくようでした。
彼女は最期に、王女様にこう言い残します
「私が輝き続けられたのは、傍かたわらにあなた様という一番星がいてくださったからです。
月のない夜を照らすあなた様を道標に、私は今日まで迷うことなく駆け抜けました。本当に幸せな生涯でありました」
王女様は彼女の功績を讃え、夜空に輝く星の一つに彼女の名をつけ、彼女の瞳と同じ色をした黄金色の星を、新しい国家の旗に描きました。
そうして彼女を掲げた国家は繁栄し、彼女は国の守り神として、今でもたくさんの人々に愛されています。
