霜降り

公園の草花は朝日を浴びてキラキラと輝いていた。
想像通りの光景に嬉しくなって、尻尾を振りながら一目散に駆けていくと、足元で霜柱がザクザクと砕けた。

歩くたびに肉球が冷たくて嬉しくなって、思うがままに駆け回ったあと、ゴロンと体を原っぱの上に投げ出した。
その場でゴロゴロと転がるたびに、霜はサクサク、霜柱はザクザクと鳴って、また嬉しくなる。
今年も大好きな季節がやってきたんだと楽しくて仕方がなくなる。

ママはゆっくり歩いてきて、わたしのそばまで来るとしゃがんで、わたしをニコニコと見ながら「楽しいね」と言った。
わたしは立ち上がり、体をブルブルと振るわせてから返事をした。

「わん!」