CWシナリオ『旅の芸人一座』感想

再プレイでした

めちゃくちゃ長いシナリオ! 対象レベルが低めなのもあり、なかなか再プレイの機会に恵まれないのですが、とっても好きなシナリオの一つです

冒険者が一切セリフを喋らず、NPCのわちゃわちゃ会話で進行して行くのに、NPCに役割が食われた感じがしないのが本当にすごい……!
飽くまで主役は冒険者である、というこのバランス感覚、とってもいいですね

グラフィックも絵本みたいな楽しさと親しみがあって、休日の昼にのんびり遊びたい雰囲気。でもってキャラの描き分けがめちゃめちゃ上手……!
ものすごい数のNPCの絵と、バノンの町のグラフィック、全部お一人で描かれて……ヒエッ

以下ネタバレが絡むので格納します

『余計なお世話』とシナリオ内で称されていましたが、話が進行するとジングルが鳴るの、めちゃくちゃ良い演出ですよね
マップ画面も進行によりBGMが変わる凝った作りなのがすごい
NPCの会話でさり気なく進行ヒントを渡してくれるのもありがたい
滅茶苦茶ガチな推理シナリオって作りじゃないのに、しっかり考えさせてくれるのが個人的に嬉しい

実は初回プレイ時、犯人の指名シーンで思いっきり間違ってしまった苦い記憶があります……!
わたしの思うくせ毛は、くるくるカールした髪だったので……ごめんよ魔道士のおじいちゃん……!
ちゃんとテキスト読んでたら、若い男に絞られるのにね! しかも若い男で帽子被ってて頭くるくるのNPCは、他のは全員ミシェルちゃんのツレって判明してるから、自ずと絞られるのにね!!
とは言え『アルフォーは若い男』って言う大前提は情報カードでは配られないので、あちこち走り回ってると抜けがちなのかも……いや、わたしだけか

メインNPCの三人がすごく素敵なキャラだなと繰り返しプレイするたびに好きになります。マリーさんの踊り子適性が知力:大胆なことに拍手喝采を送りたい
ラッツとマリーさんが明るくて少し抜けたところがある分、一番年少のポポンがしっかりしている風に見えて、でも冒険者との別れに際して上手く言葉が出てこない彼女にそっと言葉をかける二人がすごく優しくて……
多分ポポンを思って二人は普段からマヌケな大人を演じてあげているんだなあと思ってニコニコします

そんな三人と他のNPCたちのわちゃわちゃ感、そこにアルフォーが加わったときの化学反応がもうすさまじくて……! 何だこの人たちめちゃめちゃ楽しい!!
でもその一方でアルフォーがポポンを人質に取ったときの狂気を描写するテキストの冷たさが凄まじくて……この緩急が利いているからこそ、にぎやかな印象の長いシナリオが最後までダレずに遊べるのだなあと感じます

先にも述べた通り、冒険者は本当にシナリオ中全く喋らずに無口で居るんだけど、むしろそれが心地いい緩衝材になってくれている気がします
あんまり高レベルだったり必殺仕事人だったり悪役パーティで行くと雰囲気に合わないんじゃないかなと思いつつ、でもそれはそれで見てみたい気もしたのでした……!!