CWシナリオ『彼我の境界』感想

Mimicとクロスオーバーした本格ミステリシナリオ! と言うことで、ウキウキしながらプレイしました

続きはネタバレ及び自宿の話

翡翠の剣めっちゃ嬉しそうでニコニコしちゃった

主役が『羊と麦の視座』のクリアクーポンを持っているとクロスオーバーするよ~とのことだったので、Mimicシリーズを駆け抜けてくれたPCを用意して行ったのですが、
柚子さんの他のシナリオともたくさんクロスオーバーしていて、それもニコニコしちゃいました

確認できた範囲では『都市の輪郭』が確定。あと、『砂を駆る風となれ』もクリアしてるともうちょっとテキスト増えたりするのかな……?
今回のパーティではクリアしているメンバーが居なかったので、『死の砂漠』という地名だけで、みけが勝手に判断しています。いずれ砂風の参謀も担ってくれた参謀を連れてきたい

柚子さんのシナリオは、重厚なミステリ要素が大きな魅力の一つですが、
どのシナリオも通底してテキストが美しいんですよね……ハードカバーの洋書をゆっくり捲って読んでいるような心地になる描写がとても好きで……ゆっくりじっくり考えさせてくれる推理ものとしてシナリオを楽しんだ時はもちろん、一人の少女が成長していく物語としてもとても良くて……!

そう、少女の描写が良いんですよね。今回のシアーシャもだけど、『砂風』のタリアさんやマヒリヤ、『都市の輪郭』の雑貨屋の娘、『幻想を遠く離れて』のカリーナちゃんも大好きです

辺境の土地で、騎士の誇りを保つためにゲッシュを頑なに守っていたシアーシャの生きざまは本当に美しいものだけど、でも自らの祖である騎士の時代より300年がたった今、彼女を縛る鎖となっていることも事実で、

多分彼女自身がその窮屈さを何よりも憂いていた。ただそれを視認できなかっただけで、
だから今回のことが無くても、彼女はいずれ外へ飛び出していたのかもしれない。それが今回の事件で決定的に早まっただけなのかもしれない

と思いつつ、むしろ逆にゲッシュに縛られて根腐れしていた可能性だってあるわけで、
文字通り、冒険者の存在が風となり、彼女の行く末を阻む霧を晴らしたのだと、他でもない彼女自身がそういうのなら、それが紛れもない真実なのだなあと思うなどしています

結果的に人は死んでるけどね!! バラバラだけどね!!

推理パートについては、わたしはいい感じに悩んで、いい感じに冒険者にヒントを貰い、「まあそうだよな」と指名した容疑者が見事に犯人だったので、あーよかった! という安堵がかなり大きかったです
未だに『旅の芸人一座』の初回プレイで無実の人を指名しちゃったトラウマを引きずっているため……!!

犯人の気持ちも、分からなくもない。仕える家が立派であり、彼が忠実な騎士であるからこそエグバート氏を許せなかったというのも事実だと思うし、
むしろそこまでわが身を全て捧げても良いと思えるほどの主君に恵まれたというのは本当に羨ましいまであるんだけど、
でも遺体をバラバラにしたのは保身だしなーーーと思ったりも、する

そのへんがすごく、人間だなあと思って……
多分Mimicに関連するシナリオの中では一番人間臭い犯人だったのではないかなと思っています。大変良い、好き

罪人でありながらも、ゲッシュの有効性を探る人柱として名乗り出たあたり、そしてそれを子爵に承諾されるあたり、本当に立派な騎士だったのだろうな……
その後の処遇はPLや冒険者の知るところではないですが、彼もまた自らの運命から解き放たれたらいいのになと思います

以下、自宿の話

芸人宿でした。主役はMimicシリーズ全編で参謀だった芝山、盗賊は町
他のメンバーは、時田、穣太郎、郡司、祐

Mimicシリーズについては別で感想を書きたいのでここではサラッと触れるに留まるのですが、
芝山、ほんとに合うんですよね……

原作で『ブレーン』と時田に称されていたのと、割とMimicシリーズの参謀ってまどろっこしいことを嫌いそうな感じがあって、その辺が芝山の、なんでもはっきりものを言うんだけど、自分の立場を言い訳にしない姿勢と合ってるというか

この辺とかね! 曖昧なままで曖昧な結論を部外者が言うことにものすごく危機感があるタイプの人だと思うので……

それは原作で、一度表舞台から去って、時田に『劇場付き台本作家』という裏方として連れ戻されてから「自分は元芸人であるが故に、マネージャー上がりの時田のような厳しさが持てず、芸人に甘いんじゃないか」と思い悩んだところにも表れているというか……!

少なくとも『羊と麦の視座』より後の話、という前提でプレイしていたので、このセリフが芝山から出てきたことに「やっぱりおまえはそうだよな!!すき!!」となっていました。良すぎ

盗賊に選抜した町は、もう芸人宿で『盗賊』が出来るのが今のところ彼しかいないので必然と言えば必然なんですが、
『小説を書き始めたのは年の離れた兄の影響で海外ミステリと洋楽が好きだったから』という設定が原作であるキャラなので、いっぱい活躍してくれて大変うれしかったです……!

残りのメンバーで美味しかったところは、
穣太郎が良い感じに芝山の助手のように振舞ってくれていて、「それってこう言うことですか?」って尋ねてくれる感じが良かったり、
祐は町と城攻め談義してるのが可愛かったり、いい感じに芝山の推理に「それってどうなん?」「何でそうなる?」ってツッコんでくれたのが嬉しかったり、
郡司が跳ね橋の仕掛けを探るために魅了判定をサクッと成功させてくれたり、
時田のリーダーっぽい振る舞いが美味しかったり

この辺はだれがどのセリフをしゃべるのか毎回ランダムだと思うんですが、いい感じに良い感じのセリフを喋ってくれるとやっぱりすごく嬉しいですね

同じセリフであったとしても、誰がどのセリフを喋るかで全く違った響きになるのが、カードワースシナリオの良さだと思っていて、
それで言うなら今回の参謀も盗賊も、全く別のキャラクターを選出したら全然違う味がするのだろうなと思っているので、
今後も、メンバーを変えて何回も行きたい、そんな風に思っています