CWシナリオ『幻牢の王国』感想

再プレイでした

コペルニクス一号が毎回可愛くて毎回爆笑しちゃうの、わたしだけじゃないと思いたい

続きはネタバレ及び自宿の話(今回のパーティ+前回のパーティ)

生きづらさを抱えた人々を誑かして利を得る構図、最近東ディバでも見たなーーーーと思ったりしました
それだけ昨今の世の中に根差したテーマなのだなと思います

傍から見れば何とも姑息なんだけど、生きる意味を失ってしまった人々にとっては救世主なんですよね。現実に生きる辛さから逃げ出す特別な切符を手にしたような感覚になるのでしょう
作中でも冒険者がまさにそう解説していましたが、元々望んでここを訪れた人々を洗脳するには容易く、違和感を抱え続ける冒険者を騙し続けるには弱い

だからこそ冒険者は抵抗できたのだろうと思う一方、自らの手で不確かな未来を切り開いていこうという気概があるからこそ冒険者として生きていけるのだなと逆説的なことを思ったりして、
そう考えるとこのシナリオのレベル設定が4-6なのが実に絶妙だなと思います
駆け出しを抜けて、生命の危機にも何度か瀕し、あまたの同業者が去っていく中で、それでもなお冒険者として生きていく覚悟のある彼らだからこそ、無事に生きて帰れたのだろうなと

エンディングの始まりの街でのリーダーと少女のやり取りがすごく好きなんですよね
「一番大変だったのは、街を出るための一歩だった
思い切って踏み出してみれば、あとはどうとでもなる」
っていうリーダーの言葉が、ほんとにその通りだと思います

何事も、一番最初が一番難しいんだよな

一方で、リーダーを羨ましく思う少女の気持ちもとてもとても良く分かる……!
現状に多少の不満を覚えつつも、なかなか自ら環境を変えようなんて動けるものじゃないですしね
「何もかもを捨ててしまったの」という少女に「また拾いに行けばいい」というリーダー、好き
捨ててしまったからもう自分の手元には二度と戻ってこないのだというのも、一つの思い込みだったりもしますしね


少女の全てには共感できなくとも、その意思を尊重するリーダー、素敵だなと思います

このまやかしの国がこの後どうなってしまうのかは分からないけれども、
せめて彼女には幸せでいてほしいと、そんな風に思います

……と、シナリオ全体を貫くテーマは深く考えさせられるものである一方で、
なんなんでしょうねこの独特の面白可笑しいゆるさは!!!

とりいさんの作品だと、冒険者探偵も大好きなのですが、
セリフの軽妙さというか、冒険者同士のコントのようなやり取りがずっと可愛くて……!!

冒頭でも言った通り、コペルニクス一号には毎回めちゃくちゃ爆笑しちゃう
なんで一号なの!? 二号もいるの!!?


素直にコペルニクスを受け入れる戦士と、そこはかとなく戦士っぽい「コペルニクス」という名前の取り合わせ、笑うしかない

他にも、リーダーが一生懸命描いた地図にいつの間にかほかのメンバーがラクガキしてるのとか、めちゃくちゃ微笑ましい!
盗賊と戦士が合流した後にラクガキが増えるので、まあ犯人はこの二人のどちらかなんだけど、
ラクガキしそうな性格だったら「やりやがった!」だし、しそうにない性格だったら「エッ ギャップめちゃかわ」だしで、どっちにしろ美味しいです

あとねーーーーわたしこのシナリオの参謀が大好きで
合流した時に「ここに残ってもっと研究したいって言ってなかったか?」と問うリーダーに対しての、これ

ヒューーーーーーーーーッ カッコイイ!!!!!
本当にこの作り物の王国の底が浅くて飽き飽きしたんだろうな……好き

スクショが四枚を数えたところで、この流れでジワジワ自宿の話に移ります
一周目のスクショは残ってなかったのですが、二周目が創作宿『勇者信仰』、今回が芸人宿でした

リーダーを務めてくれたダンと土屋が二人ともお人よしで社交的な性格だったのもあり、上記の少女との会話が二人ともとても温かくて人柄の良さを感じてじんわりしました。お人よしクーポン拾ってくれる場面もあってニコニコ

特に土屋は原作で後輩芸人を導き育てる立場になっていくキャラなので、若者に道を示す描写が良く似合うんですよね……
ダンについても「ああ、こういうリーダーがいずれ英雄になっていく器なんだな」としみじみと思いながらセリフの一つ一つを見ていました

で、このシナリオで一番の見どころである敵参謀を言い負かすシーンについてですが、
創作宿では知力:慎重でフォルシュをぶつけ、芸人宿では器用:狡猾で町をぶつけまして、そしたら全然違う味がしてすっごい良かったです!!

↑知力:慎重の参謀
シンプルに頭が良くて格好良かったし、ただ正論言ってるだけなのに説得力すごい
リーダーとの信頼を感じるエモさがある

↑器用:狡猾の盗賊
めちゃめちゃ笑っちゃった!
リーダーが途中で「こいつとは口喧嘩したくない」って普通に引いてておもしろ

どちらで説得してもエンディングは変わらない中、こういう差分を用意してくれるのが本当に嬉しいですし、しかもその差分が物凄く力入ってて、それがまた本当にうれしかったです……!!

シナリオ作りって本当に大変な作業であることは容易に察せられるのですが、
その大変な作業の中で、プレイヤーが喜ぶ仕掛けや工夫を散りばめてくださる作者様方には本当に頭が上がらないですし、細かい工夫や気遣いを見つけると本当に尊敬しか無くて、
だからいろんなパーティで何度も同じシナリオに行きたくなるのだな~と思います

残念ながら幻牢の王国は現在DLできないようですが、「面白かった!!」とこうしてブログに書くことで、ちょっとでも楽しかった気持ちがいろんな人に伝わると良いな~と、そんな風にも思います