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「お家のため」が口癖のアンセルムではなく、温厚そうなユリウスが「厚き信仰」持ちな理由を考えた結果がこれです
しかもユリウスは心の闇が盲目的狂信。えらいこっちゃ!
創作歴が長いので、キャラクターも実は10年とか15年とか前に作ったキャラばかりなんですよね。もっと古いのだと20年以上前に作ったキャラもいる
で、それだけ長い付き合いになると、当初の印象と今の印象で違ってくるキャラが居るんですよ
わたしの創作、特に小説を書く時の特徴として、告解のライナーノーツで『箱庭型作家』だとお話をしたのですが、
もっと言うと、わたしの創作は『学会論文発表型』だったりします。これは一次創作でも二次創作でも共通
「現段階の研究成果としてこのような見識の元に創作しました!
前後の作品と食い違う箇所も多々あるかと存じますが、研究の進捗によるものだとお心得ください!
今後も誠心誠意研究・観察を続けてまいりますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします!」
↑ ちょっと極端かもしれないですが……でも本当にこんな感じで、作品を作っています
ちなみに実際に研究論文を描いたことも無ければ学会に出たこともありません。なのでこれもいろいろ間違っていそう。詳しいかた、ご指導ご鞭撻のほどをお願いしたく
……それはそれとして、そんなわたしの今回の研究テーマは『ユリウスの盲目的狂信をアンセルムはどう見ているのか』でした
この二人も多分そろそろ10年選手になる創作キャラなので、カードワースに放り込んだのもその時期です
アッ 一応ここで補足しておくと、わたしが『一次創作』と部類しているキャラクターたちは、カードワースに放り込むために生まれたキャラクターたちではなくて、「新キャラ出来たぞ! カードワースにも投下しよう!!」って感じです。なのでカードワースありきの創作キャラではないです
カードワース生まれカードワース育ちのキャラクターは1.5創作扱いですしね
カードワースを知らないかたもこのサイトを見てくださっている(かもしれない)ので簡単にこのゲームにおけるキャラメイクを説明しておくと、
キャラクターを新規登録する際に、48項目/24対の選択肢を選んで行くシステムなんですね
秀麗/醜悪 裕福/貧乏 名誉こそ命/愛に生きる
という感じで
完全な二者択一ではなくて、どちらにもあてはならない場合はスルーすることもできます
その選択肢の組み合わせで、キャラクターの能力値が決まるというシステムです。猪突猛進なキャラのほうが冷静沈着なキャラより足が速いのはそれはそう!
更にユーザーシナリオではその性格を元に更に、自動で追加情報を付与してくれるものもあります。占いみたいで楽しいのでとっても好きです!
で、そこで10数年前のわたしはユリウスに、厚き信仰を付けていました
そしてユーザーシナリオ『アスカロン教会跡』にてユリウスは、心の闇:盲目的狂信を引き当てました
厚き信仰はカードワース界ではしばしば『聖北教会を信仰しているか否か』の判別に使われます。というか多分それがメジャーだと思う
けれど、これを『ヒトやモノへの執着・忠誠』と解釈している人も、一定数居ます
そう考えると『盲目的狂信』も、全く意味が違うものへと変貌します。すなわち、自らの信念に狂酔している愚か者
でもその解釈で行くなら、わたしの中ではユリウスよりもアンセルムのほうが、自分が所属している葬儀屋一家『アンダーテイカー家』に縛られているイメージが有りました
この齟齬は何なんだ??? 10年前のわたしは何を思ってこの二人のキャラメイクをしたんだ????
当時考えていたことは、ぶっちゃけて言うと覚えていません。覚えていないということは多分そこまで深く考えても居なかったのでしょう
人によってはここで「最初とキャラ変わっちゃったからカードワースのこの設定も変えよう!」って変えるかもしれない。でもわたしは「何で?」と考えて、今の自分が思う新しい解釈を編み出しました
その研究結果が、この話です
伝統を守るか革新を選ぶか。この二つは一見相反する性質のように見えて、実はとても良く似ているのではないか。そのことに気付いていないのは当人たちだけなのではないか
なぜ気づけないのか。それは己の信念こそが正しいと信じて、憤りのあまり視野狭窄に陥っているのではないか
今回の話の視点こそアンセルム側でしたが、果たしてユリウスからはどう見えているのか。そのあたりも想像しながら読んでいただけたらこれ幸いです
そして繰り返しになりますが、今回は飽くまでユリウスの『心の闇』に注目した研究成果です
別の角度からの研究では、別の一面が見えてくることもあり、結果的にこの話と矛盾する作品を発表することもあるかと思いますが、そこはお手柔らかに
そもそも人間、一方から見た面だけを見てその性質を決めつけるのは土台無理な生き物ですし、
わたしから見たユリウスと、アンセルムから見たユリウスと、ユリウスが思うユリウスは絶対違うとも思います。読者様一人一人が思うユリウスも違うでしょう
それでも誠心誠意キャラクターと向き合って描いていくのが、創作者の役目と言うか、キャラクターに対する最低限の礼節だと思うので
今後もそのようにやって行きたいと、思っています


