CWシナリオ『滅びの呼び声』感想

再プレイでした

魔力不感症もいい加減にしろ! という話

↑ なぜかこういう感じで「いい加減にしろ!」って参謀が怒るイメージがあったのですが、そこまでは怒ってなかった。呆れてたけど

ツェナイグという街の設定が良いですよね。壁によって区画分けされていて、中心に行くほど裕福な人々が暮らす街

登場人物や舞台設定を凝ることは多分誰でもできるんだけど、凝った設定とシナリオをどう結び付けていくかというのが割と難しいことだと思っていて、柚子さんのシナリオはそこがすごく上手なんですよね

冒険者が立ち入りを許可されているのは、一番外側の壁に囲まれた第四区画まで
第三区画にある賢者の塔へ行けば、最も手っ取り早く解決できる気がする
じゃあどうやって第三区画へ行く?
あるいは、第三区画へ行かずに、自由に動ける範囲で解決する?

パーティのレベルや人選によって、どういう選択を取れるかがプレイヤーに委ねられているのが嬉しいです
まだやったことないけど、他の冒険者に押し付けるルートも見てみたい

一番外側の区画をどうして主役が歩いていたのかについて、
「一歩間違えれば自分もあちら側なのではないか」と考える主役に、何とも言えない気持ちになります
そうではないと確かめたくて出向いたのか、そうかもしれないと考えながら歩いていたのか

もしかしたら、『冒険者』という職業が選べる時点で、すでに恵まれた環境に居るのかもしれないですね
だってあそこで暮らす彼らは『冒険者』という職すら知らない可能性だってあるわけで
冒険者から見たら「限りなく近い」と思えても、彼らから見れば雲の上の人に見えるのかもしれないなと、ヨハンが彼らに慕われていることも思いながら、そんなことを考えたりしました

「いろいろ問題が多い街だけど、あたしらはここが嫌いじゃあない」ときっぱりと言い切る女将さんもすき。月の背中亭って宿名も洒落てて好き
シナリオ内の描写を見る限り、リューンに比べて冒険者の質は悪いかもしれないけど、
女将さんの木苺タルトが食べたくて一生懸命に頑張る冒険者も、きっといるのだろうなと思いました

ここから自宿の話。今回は芸人宿でした。主役が土屋、参謀が相川 幻牢の王国から引き続き同じメンバー

このシナリオの参謀はかなり魔術に長けている印象がありますが、すっかり相川の参謀役が板についてきたので、行けそうだなと思い抜擢
原作でめちゃくちゃ読書家だったかというとそうではない(むしろキックボクシングのプロ候補だった)キャラなんですが、通っていた高校は割と偏差値高めという設定だったのと、原作で土屋と屋上で進路相談しながら焼きそばパン片手に微積の問題集に向き合ってる描写とかもあるので、熱心に書物と向き合う描写がそこそこ似合うな……と思ってます

あと、幻牢の王国に引き続き、リーダーと参謀でペア感ある組み合わせが美味しいなーと思ってて、
この辺、表面張力がマスコット(深野)とリーダー(由)って感じだったので新鮮
適正レベルになったら神経回廊も行きたい

と、話がかなり脱線したので戻すんですが
冒頭でも触れた、土屋に飽きれつつ助けてあげるシーン、すごくこの二人だな~と思って大変に良かったです
原作では流石に呪物を押し付けられるシーンは無いけど、土屋が悩んでる時に相川が背中をバシッと叩いて発破をかけるシーンがちょこちょこ出てくるので、こんなかんじだよなー! と大変にニコニコしました


この感じ、とてもいい

攻略について。今回は割と資金が潤沢だったのと、賢者の塔へ持って行くことを提案したのが土屋本人だったので、そのルートで行きました。
多分何やかやで初めてだった気がするのですが、導士のおじいちゃんが頼りがいあって大変良かったです
普段ユーモラスなのに真剣になるとめちゃくちゃ頼れるお爺ちゃん、良いですよね

あと、このシナリオもう一つ好きなシーンがあって

これ!! 聖職者のこの言葉!! 好き!!
セリフとしては聖北教会を信奉しているPC向けであるとは思うのですが、その後ヨハンが自身の教義に則った祈りを捧げているので、必ずしも聖北という解釈じゃなくていいのかなと思ってます

芸人シリーズの原作では誰がどの宗教を信仰しているかという描写は一切なく、ただパイロットランプの二人は流れ星と見違えたパイロットランプに願いを託していたキャラクターたちなので(それがコンビ名の由来でもあるし)、その延長でCWでも厚き信仰をつけているのですが、
温は特に、リーフェノスの御渡りにも行ってるキャラなので、自分なりの祈りの形を持って信仰しているような描写が、とっても嬉しかったです